闇金被害を防止する方法とは
1.登録業者であるかの確認
金融庁ホームページでは、全国の財務局・都道府県の登録貸金業者の登録内容を検索できます。
金融庁ホームページ公式サイト
加えて、財務局登録番号を詐称しているような悪質な無登録業者を調べられる「登録貸金業者情報検索入力ページ 」
2.適法な金利であるかを確認
出資法に定められている上限金利は年率29.2%(元本1万円につき1日8円の利息)で、これを超える貸付金利は、出資法違反となり罰則の対象です。
3.注意すべきこと
@トラブル時の証拠のために、借入れ時には契約書を必ず受け取り保管します。また、契約書を交付しないような貸金業者からは借り入れしないこと。
A 契約書に署名・捺印する前に、金利などの契約内容をよく確認すること。不明な点があれば説明を求め、納得できない場合や、おかしいと感じた場合には取りやめる。
B個人情報(住所、電話番号、銀行の口座番号等)の提示には注意が必要です。
C借入金額は、返済可能な範囲内で借りることが最も重要です。
違法な闇金の形態
違法な金融業者の手口
闇金融の定義を簡単にいうと、貸金業規制法、利息制限法に違反して貸金業を営んでる会社及び個人となります。中には、貸金業規制法にのっとり、正規に登録しているにもかかわらず、違法な高金利で貸し付けしている業者も存在します。
以下に、闇金融の代表的な形態をご紹介しますので、彼らのワナにハマらないように注意しましょう。
ヤミ金は、これ以外にも多くの形態があり、一見しただけでは闇金と見破られにくいものもあります。
携帯ヤミ金
以前よりマスコミで話題になっていたのが「090金融」と呼ばれる闇金手法です。
街中の電話ボックスや電信柱などに、連絡先の携帯電話番号を記載した貼り紙もしくは名刺を置いたりして、その番号に連絡すると業者が指定した場所で現金貸付をする方法と、顧客の指定口座に振り込み貸し付けする方法があります。
返済は業者へ直接現金払いするのと、業者指定口座へ振り込む方法になります。
とうぜん、これらは違法です。
貸金業規制法では、貸付事務所の登録と責任者の明示が必要ですし固定電話を設置し、勧誘広告には固定電話の番号を掲載しなければならないからです。携帯電話を利用して業務を行った時点で、違法業者であることになります。
携帯電話での対応には事務所がない場合がほとんどです。しかも賃貸契約書もなし、返済時の領収書発行もありません。
使用している携帯電話も他人名義で、違法な方法で入手したものが大半ですから、そこから闇金業者を特定することは、ほぼできません。
要するに、顧客(あなた)と返済に関してトラブルになっても不利な証拠が見つからないように、また業者が警察に逮捕されないようにしているのです。
「何となく心配だな・・・」と思っても簡単に融資してくれるので便利だと考えたり、少額だから問題ない、などと安易に考えていると、彼らの罠にハマり大変なことになります。
もし、すでに被害にあって困っているのなら一日でも早く整理しましょう。闇金整理の経験と実績がある弁護士・司法書士に相談するのが一番の近道です。
問題は闇金対策ができる弁護士・司法書士が全国でも、そう多くはいないってことでしょうか・・・
システム金融(闇金)とは
ヤミ金融被害が全国規模に拡大した要因がシステム金融(闇金)と呼ばれた方法によるものです。
バブル崩壊を受け銀行の貸し渋りが起こり日栄・商工ファンドなどの商工ローンが急成長を遂げたころ、資金難に陥った中小零細事業者を対象にファックスや電話で即日融資をうたって、手形・小切手を振り出させ、その手形・小切手で貸付金の回収を行いました。
この、手形・小切手の決済は、遠隔地でも可能なので東京の闇金業者が北海道や九州の中小零細事業者を対象にすることも可能でした。
『不渡りを出せば会社が即倒産だ!』という中小零細事業者の恐怖心を最大限に利用した方法でした。システム金融のスタートはサラ金・商工ローンの顧客名簿を名簿屋から不正に入手し、ファックスや電話を掛けることです。
また、、システム金融(闇金)は利息だけ支払わせて手形や小切手をジャンプさせて繰り替えし利用させるように仕向けます。あなたに、利息分の金額を指定口座に振り込ませ、元金相当金額の新たな手形・小切手を郵送させたのち、システム金融の側より旧手形・小切手金額分を顧客の決済口座に振り込むという手法です。
これにより、あなたが支払った利息分と、システム金融(闇金)側が再融資した元金分により旧手形・小切手が決済されます。そうすることでシステム金融(ヤミ金)は当初の元利金を回収できることになります。
そして、システム金融(ヤミ金)の怖いところを次にあげます。
あなたは、もともと資金難に陥っているのですから、システム金融を利用して超高金利を返済するとなれば、さらに資金繰りに窮することになります。とうぜん、振り出した手形・小切手が不渡りになりそうになることも・・・。
そこで、同一グループ内の別の闇金が融資の申し出をするのです。
この様に、同一グループ犯による複数の店舗を使って、あなたの情報を共有し、あなたを自転車操業状態にしてグループから逃げられないようにする、組織的で計画的な犯行がシステム金融と呼ばれる理由です。
この貸付・返済の流れでは双方一度も面談することはありません。
使うのは電話と手形・小切手を送る先の郵便局の私書箱です。と、いうことは顧客(あなた)は、相手の顔も住所も分からないままです。渡した手形・小切手が裏書されて第三者に渡っても防ぎようがないことになります。もちろん自称善意の第三者とは、同じグループ内の闇金関係業者ですが・・・
これらのように、後から闇金業者を捕まえようとしても難しいのが現状です。
登録型ヤミ金融とは
おもに地元で活動している賃金業者で県知事から貸金業の登録を受けている闇金融のことです。
カモフラージュのために一部、法律にのっとった貸付も行っていますが、実体は貸金業規制法で規制している契約書類を偽装するなどして、違法な超高金利で貸付しています。
ここ数年、ヤミ金融問題が社会問題となり摘発される件数も増えてきましたが小規模で地域に根を張っていることもあり、撲滅には時間が掛ると思われます。
車リース金融とは
自動車を担保に取るヤミ金融です。
駐車場のフェンスや塀、電柱などに「車でお金」「載ったままご融資」「ローン中でも OK 」という看板を設置して集客をしています。
貸金業規制法から脱法するカモフラージュために貸付金という形を避けて、架空の自動車売買契約と賃貸借契約を締結するのが「車リース」です。
ヤミ金融業者が被害者から自動車を買い取り、代金を支払い(実は貸付金)、顧客(あなた)はその自動車をリースしてもらい(乗ったまま融資)、ヤミ金融業者にリース料(実質は利息)を支払い,買い戻し代金を支払って買い戻す(実質は元金の返済)という手法です。
顧客の自動車の譲渡証明書・委任状・印鑑証明書など,自動車の名義書換に必要な書類や、車検証やスペアキーを取り上げておき、支払いをしないと車を引き上げ、買い取り業者などに転売します。
「車リース」も、闇金が社会問題になるにつれて検挙される例が増えてきました。
闇金だと見破る方法の事例集
毎日を送っています。
そのような闇金被害を受けずにすむ一番の方法は、彼らのヤリ口を知り
騙されないようにすることです。
次に実際に起こった「借りる前、借りた後」に判明した事例を紹介します
ので参考にしてください。
《借りる前に判明する事例》
聞いたことがない会社名である
チラシなどの広告に、ブラックOKや保証人不要等の誘い文句がある
相手と電話で話すときに電話口が騒がしいと感じる
契約などは店舗ではなく、すべて電話で行う
申し込み時に家族構成、家族・親戚の連絡先や勤務先まできいてくる
希望金額ではなく、小額からの融資となる
業者の確認のための折り返し電話が携帯番号である(まれに転送電話やIP電話を利用した固定回線もあり)
契約のキャンセルを言うと違約金、キャンセル料等を要求する
契約書や領収書を発行しない
《借りた後に判明する事例》
返済金の振込名義が個人名義である
借入の際、事務手数料等の名目で数千円を天引きした金額を振り込む
返済期間が1週間〜15日と短い
返済金額が貸付けられた金額の5割増しから数十倍にもなる
返済用の口座番号を振込日当日でないと教えてくれない
一般の正規金融機関であれば融資をする際に家族や親戚の連絡先などは要求しません。
さも希望の金額が融資できそうだと、におわせて個人情報を聞き出し、希望に反し少額の融資になっても
断れない状況にします。
基本的に店舗を構えていない金融機関は、まず闇金融でしょう。借金することを秘密にしたくて遠くの
地域にある金融機関や、店舗に出入りしなくてもよいネット金融、それに電話勧誘で貸付ける業者を
利用したい考えは理解できますが、それらの業者もみんな闇金融です。
冷静に考えればお分かりだと思いますが、まともな金融会社であれば貸し手と借り手が一度の対面もなく、
電話一本で契約書も交わさず、法定金利で融資してくれるはずがありません。